僕がミックスボイスを出せるようになった練習方法
最近、ツイッターを始めたところミックスボイスの出し方に関する質問が数多く寄せられました。
ワタリドリ歌ってみました!#Alexandros #アレキサンドロス #ワタリドリ #歌ってみた #カラオケ #DAM #精密採点 #ミックスボイス #高い pic.twitter.com/y0CRYtcUsd
— mumei/ミックスボイス (@dam_90_) April 2, 2019
たぶん、ツイッターに「ワタリドリ」を歌った動画を投稿したことでミックスボイスを練習中の方が興味を持ってくれたのかなと思います。
カラオケで90点をとるための情報を公開するためにツイッターを始めたので僕としては少し意外でしたが、質問をもらったら教えちゃいたくなっちゃう性格なんですよね〜
ということで、ミックスボイスが出せるようになるまでに僕が行った練習方法を包み隠さず全て教えちゃいたいと思います!
ここで紹介するのは僕が1年以上かけて習得した方法です。そんなに「時間かけてられねーよ」という人にはこちらの記事をおすすめします。
僕のミックスボイスの練習
•自分が出せる限界の高さの曲を歌いまくる
•裏声を出すための練習をする
•徐々に高い曲に挑戦する
•声帯を閉める感覚を身につける
•鼻で響かせる練習をする
•ミックスボイスを出す感覚をつかむ
大きく分けてこの6つになります。
話していきたいことがたくさんあるので、早速1つずつ詳しく紹介していきたいと思います。
自分が出せる限界の高さの曲を歌いまくる
まず僕は、「ミックスボイス=高い声じゃあ高い歌を歌い続ければいつか出るようになるんじゃね?」という安易な考え方から自分が出せる最高音の曲を歌い続けました。
この同時、僕が歌うことができた最高音域の曲がBUMP OF CHICKENさんの「ラフ•メイカー」という曲でした。
この曲の最高音はmid2G#です。ちょうど、一般男性の地声の最高音です。
当時はこの曲を歌うのも一苦労で、僕からしたらだいぶ高い音域でした。張り上げてなんとか頑張って出せるというようなラインです。
次にアジカンの「リライト」を練習しました。「ラフ•メイカー」よりも高いと思って当時は練習していたのですが最高音はmid2G#なのでできませんでした。
こんなに1人でカラオケに通い詰めて練習しているのに全然高い声が出せない。
ここではじめて、「なにも考えないで、高い曲を歌い続けてもミックスボイスを出すことはできない」という事に気づきます。
ここで、ミックスボイスについてしっかりと調べはじめます。
ミックスボイスは、「裏声と地声を混ぜた声」
冷静に考えると僕は裏声を全くと言っていいほど出すことができませんでした。というよりも出し方が全くわかりませんでした。
ここから僕は、裏声の練習を始めます。
裏声を出すための練習をする
裏声の出し方に関しては、以前に記事にしているので詳しく知りたい方はこちらの記事に飛んでもらえるとわかりやすいと思います。よかったら読んでみてください。
まず、裏声を鍛えようと思ったのにそもそも、自分は裏声が出せないことに気づきました。
そこで、いきなり綺麗な裏声を練習するのではなく軽く弱々しくてもいいのでとりあえず裏声を出せるようにしようと思いました。
今考えるとこの考え方はあっていたなと思います。逆にいきなり綺麗に高い声を出そうとすると力んでしまい全く裏声が出なくなるからです。
ここで、「はぁはぁ」と息だけのほとんど実声成分のない声を出し始めました。
今まではカラオケで地声で全て歌っていました。mid2Gまでも地声を張り上げて歌っていたのです。
しかし、裏声を練習することを決めたので自分で少しでも「苦しい、きついな」と感じる部分を裏声で出すようにしました。
と言ってもまだ綺麗に裏声を出すことはできませんでした。ですので、1人でカラオケに行って質の悪い裏声を使いまくって高い部分を歌う練習をしました。
この時点で高いといってもmid2GやhiAくらいのところです。
弱々しい裏声を使うのは恥ずかしい→友達行ったときは裏声をなるべく使わないようにする→地声を張り上げる→裏声が出せなくなる
という悪い循環になっていたので、それを断ち切る今でも1人カラオケに行くことに決めたのです。1人カラオケについてもこちらの記事でまとめたので興味がある人は読んでみてください。
裏声に自信がないという人は、1人カラオケで練習することを僕は強くオススメします。
いろいろな方法で裏声を出す練習ができるからです。試行錯誤して、裏声を綺麗に出す感覚を身につけてほしいです。
裏声を出せるようになったら徐々に高い曲に挑戦しましょう!
徐々に高い曲に挑戦する
「あれ、1番最初でも、高い曲に挑戦してなかった?」と思うかもしれませんが最初のなにも考えてなかった頃とは雲泥の差です。
なぜなら今回は、裏声が使えるようになっているからです。はじめは地声のみで高い歌を歌い切ろうと思っていましたよね。それで、地声を張り上げてしまい限界を感じていました。
しかし、今回は学習して高いところは裏声を使って歌い裏声であれば歌うことができる高い曲に挑戦します。
この時に練習したのはポルノグラフィティさんの「メリッサ」です。最高音はhiAです。
今回は喉に負担をかけることなく高いと思うとこは裏声を使います。
「メリッサ」が歌えるようになったので次は
高橋洋子さんの「魂のルフラン」を歌いました最高音はhiBですね。
もうここら辺からは当時は裏声でもしんどかったです。しかし裏声で高い音を練習していると地声の時とは違い練習すればするほど裏声で綺麗に歌えるようになるんです。
次は「残酷な天使のテーゼ」hiCも練習しましたが、わりとすぐに出せるようになりました。
裏声は、地声と違い練習すればするほど高い音が出せるようになります。
ここまででようやく裏声を思うがままに使えるようになりました。
そしたら次はこの裏声をミックスボイス(地声に違い響き)に近づけていきます。
声帯を閉める感覚を掴む
まずは声帯をしめる練習をします。とは言ってもまず「は?声帯をしめるってどういうこと?」と思う人でしょう。
正直僕も専門家ではなく、ボイトレとかにも通わずに1人カラオケのみでミックスボイスを身につけた人なのでうまく説明ができません。
しかし、僕のイメージでは「志村けんさん」のモノマネをした時の状態です。僕もどこかの記事で見たのですが、「志村けんさん」のモノマネをしてみてください。
「そう!その声!!」それが声帯を閉めている時の声です。
「え、これがミックスボイスなの?」と質問が来ているのが聴こえてきます笑笑
いいえ、その声はミックスボイスではないです。それは声帯を閉めた状態で地声を出しているのです。
声帯をしめる+地声=志村ボイス
声帯をしめる+裏声+鼻腔共鳴=ミックスボイス
というのが僕の認識です。鼻腔共鳴というのは後で説明するので安心してください。
声帯をしめるというのは理論で聞いてすぐにできることではないので、歌っていくうちに徐々に自分の中でわかるようになると思います。
ただここで間違って欲しくないのが、「声帯をしめる」=「喉に力を入れる、喉をしめる」ということではないです。
声帯と喉は別物です。
僕のイメージでは喉仏の少し上鼻と喉の間の部分が声帯という感覚です。専門知識がないので、全く違う場所かもしれませんが今回は、僕のイメージを共有することに重点を置いているので、赤っ恥覚悟いいました(笑)
逆に喉に力を入れると裏声が出せなくなります。そうなるとミックスボイスは出せないので絶対に喉は脱力した状態を維持してください。
声帯をしめることを意識しすぎて喉に力が入っている場合は逆効果なのですぐに練習をやめてくださいね。
次は鼻です。
鼻で響かせる練習をする
これがさっき言っていた「鼻腔共鳴」になります。ミックスボイスの三要素のうちの1つです。
僕は鼻で響かせることができなければミックスボイスは出せないと思っています。
もしかしたら鼻で響かせなくてもミックスボイスは出せるのかもしれませんが鼻腔共鳴をすることでミックスボイスが使いやすくなることは間違いないと思います。
僕がこの鼻腔共鳴のために練習したことはたったの1つだけです。しかも簡単でどこでもできるのでとてもオススメします。
鼻腔共鳴のための練習法は「高い音でハミングをする」
たったのこれだけです。高い音というのは裏声で出すようなmid2G以上の音です。
地声でハミングしてみてください。その時響いているのは喉のあたりだと思います。
次に裏声でハミングしてみてください。もしできないという人はまだ、裏声の練習が足りていないのかもしれないので先ほど紹介した裏声の練習を重点的に行ってみてください。
裏声でハミングできた人は分かると思います。「どこが響いていますか?」
「そうです、鼻なんですね!」
この高い音のハミングを暇な時やカラオケの前などにやる事で、鼻腔共鳴をうまく行うことができるようになると思います。というかもうすでにできています!!
ここまでの全てのステップをクリアすることができたならあなたはもうすでにミックスボイスを出すための能力は備わっています!
では最後のステップに行きましょう。
ミックスボイスの感覚を掴む
ここまでのことが全てできた人はミックスボイスを出すための能力、技術はもうあります。自信を持ってください。
ではなぜ、ミックスボイスが出せないのかというと「個別では全てのことができるけど同時にできない。」これが理由です。
•声帯をしめることができる。(志村ボイスを出せる。)
•裏声が出せる
•鼻腔共鳴ができる(高いハミングができる)
以上の3つです。
どれも1つずつは難しいことではないですよね。でも同時にするのが難しい。
なので1つずつ足していきましょう。
志村ボイスの状態で、裏声を出してみてください。できるまでやってみてくださいこれだけは僕も試行錯誤して時間をかけました。
もしかしたらすぐできる人もいるかもしれませんが、ここが1番難しいと思います。
なぜなら喉を開いて声帯を閉めて発声するということは今までの人生で一度もないことだから感覚がわからないのです。
ここは時間をかけて徐々に感覚を身につけてください。大丈夫です。1つずつならできる作業なのですから、技術は間違いなくあるはずですよ。頑張ってください。
もしこれができたら同時に、鼻腔共鳴もできているかもしれません。
鼻で響かせることを意識することで強い響きを生み出すことができます。これが「倍音」と呼ばれる音でカラオケの採点においても裏加点がつき有利になります。
ミックスボイスの出し方と調べると、腹式呼吸とか喉仏の位置だとか他にも色々な情報が出てきて複雑さが増してしまっていると思います。
腹式呼吸はたしかに重要ですが、ミックスボイスが出せた上でよりよく使いこなすために必要だと思ってもらえればいいです。
複雑になってしまいますので多すぎる情報を省いて最低限必要な、今回紹介した、ミックスボイスの三要素のみにフォーカスして練習してみてほしいです。
3つのことが同時にできないのに4つや5つとやることが増えてしまってはできるわけないですからね。
喉仏の位置も意識しなくて大丈夫です。喉仏の位置を意識しすぎると喉に力が入ってしまって逆効果です。実際僕も喉仏の位置は気にしていませんでした。
まとめ
ここまで、僕がミックスボイスを出せるようになるまでにした練習方法です。
今回の記事は、僕の感覚ということに重点を置いて書いたので正確なミックスボイスの発声とは異なる部分もあるかもしれません。
しかし、ミックスボイスとは感覚が1番重要だと思っているのでミックボイスを出す感覚をみなさまと共有できればいいなと思っています。
今までの記事ではあり得ないような大容量の記事になってしまいました。読みづらい点があるかもしれません。
なので、最後にもう一度僕が重要だと思っているのミックスボイスの三要素(勝手に僕が呼んでいる)を復習しましょう。
•声帯をしめる
•裏声を綺麗にだせる
•鼻腔共鳴ができる
この3つです。
ミックスボイスと調べると色々な記事が出てきてしまっていてどれを意識すればいいのか多すぎてわからないという人は、この三要素に集中して練習してみてください。
最後まで読んでくれてありがとうございました。(最後まで読んでくれた人いないかな?笑)
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— mumei/ミックスボイス (@dam_90_) April 2, 2019