地声張り上げとミックスボイスの明確な違い
ミックスボイスについて学んでいると「地声の張り上げはダメ」ということをよく耳にすると思います。
しかし、地声の張り上げがどういうものでミックスボイスとの明確な違いがわからないという人もいると思います。
一見、わかっていると思ってもしっかり理解している人は意外と少なかったりします。
そこで今回は「地声張り上げ」はどういうもので、ミックスボイスとどこが違うのかを明確にします。さらに、そこから見えてくるミックスボイスの練習法も合わせて紹介します。
この記事を読み終わるころには、「地声の張り上げ」と「ミックスボイス」の明確な違いが理解でき、正しい練習方法がわかるという状態になっているでしょう。
地声の張り上げとミックスボイスの違い
地声の張り上げとは、地声を無理やり張り上げて地声のまま高音域を歌おうとする方法です。わかる通り、無理やり地声を振り絞っているため喉への負担が大きいです。
ミックスボイスとは、裏声と地声の間の声で裏声を地声に近づけたものです。
2つとも響きが地声に違いまたは地声そのもののため聴く側からすると似たように聞こえます。しかし、中身は全く違うのです。
地声の張り上げは喉をしめているのに対してミックスボイスでは喉が開いているのです。喉がしまっている場合息が続かず、高音は出せません。
ここで厄介なのが声質が似ているため地声の張り上げをミックスボイスだと思って使ってしまっていると言うことです。
そこで、簡単な地声の張り上げとの見分け方を紹介します。
地声の張り上げとミックスボイス見分け方
地声の張り上げとミックスボイスはmid2gからhiAあたりでは同じような響きで聞こえます。しかし、地声の張り上げの場合hiA以上からは声を出すのですら苦しくなります。
なので、簡単に見分けるためにはhiA以上で地声のような響きで歌えるかを確かめればいいのです。
極端な例だと「ワタリドリ」や「完全感覚dreamer 」などのhiD以上で地声の響きを出せるのであればミックスボイスだと思っていいでしょう。
間違いなく地声の張り上げでは出す事が出来ない音域です。
地声の張り上げをしてしまっている人の練習法
今回の記事を読んで地声張り上げに該当してると思った方、よかったですね。気づく事が出来て自分が張り上げだと理解している場合は改善ができます。
地声の張り上げになっている方は裏声が出しづらいと感じる人が多いです。実際、僕もそうでした。地声の張り上げばかりやっていて裏声の練習は全くしてなかったのです。
ミックスボイスは、地声と裏声を等しく出せる必要があります。地声の張り上げをしている方は地声を出すための筋肉ばかりが鍛えられてしまっています。
なので、ミックスボイスを出すための練習の第一歩は裏声を強化する必要があります。裏声が出しづらいもしくは全くでないという方はこちらの記事を参考にしてください。
裏声が綺麗に出せるようになれば、元から地声が鍛えられているので自然とミックスボイスを出せる人もいます。
遠回りだと思わずに裏声の強化の期間を作る事がミックスボイス習得の第一歩だと考えてください。
もし、裏声の習得が出来たけどミックスボイスが思うように出せないという方は、声帯の閉鎖が上手くできていない可能性があります。
僕もはじめは地声の張り上げから裏声を練習してミックスボイスのコツを掴んだ人なのでこちらの記事が参考になると思います。
まとめ
今回は、地声の張り上げとミックスボイスの違いを解説しました。解説した上で見分け方を紹介したので自分が地声張り上げだと思う方は試してみてください。
地声の張り上げとミックスボイスの見分け方を紹介した上で、もしも地声の張り上げに該当する場合の練習方法を紹介しました。
正直、今回の記事は昔の自分と重なり耳が痛い事になりました(笑)このタイプの人は確実にミックスボイスを手に入れれます!
こんな僕でもミックスボイスを出せるようになったのですから、きちんと練習を重ねれれば絶対に習得できると思います。
僕がミックスボイスを習得するために最速だと確信している方法をこちらの記事で特別に公開しています。
僕はこの方法を実践することでワタリドリ をここまで歌えるようになりました。
ワタリドリ歌ってみました!#Alexandros #アレキサンドロス #ワタリドリ #歌ってみた #カラオケ #DAM #精密採点 #ミックスボイス #高い pic.twitter.com/y0CRYtcUsd
— mumei/高音&10分イラスト (@dam_90_) April 2, 2019
頑張ってみてください。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。